【特集】◆働く女性のためのマネー講座◆貯まる家計への体質改善~第3回~
2023.02.01
第3回/「貯蓄に回せるお金を増やす!」
講師:ファイナンシャルプランナー・山口京子さん
シリーズ3回目は、いよいよお金を増やすためのポイントを紹介。ちょっとした見直しでも重ねていくと、まとまった金額になるのでしっかりチェック!
◆働いて得たお金を無駄にしないために◆
自分が欲しいものを買う時や、家族のためにお金を使う時、「あ~、働いててよかった!」と思いますよね。頑張って働いて得た大事なお金ですから、少しでも有意義に使いたいもの。その一方で、本当に使いたい時にきちんとお金が準備できるよう、貯めておくことも大事です。
そこで、大事なお金が、本当は払わなくてもいいところに消えていないか?まずは、ここをチェックしましょう。
【簡単チェックポイント】

どれも定期的にお金がかかるものばかりです。椅子に座ったまま見直すことができ、必要ないものを解約しても生活レベルは下がりません。その上、一度見直せばずっと続くので、楽ちんで支出削減効果はバツグンです。
◆私ならこうする!◆
【スマホ】
例えばスマホなら、大手キャリアであればデータ使用料や通話料から、今のプランが最適かどうかを電話で相談することができます。時間があれば、ショップに行って相談するのもいいでしょう。他のキャリアや格安スマホを選んでいる間に時間が過ぎてしまうので、まずは今のキャリアでできるだけ安くしてみることがポイントです。
【保険】
保険も、子どもが大きくなって教育費や生活費の見通しが立てば、大きな死亡保障はいらないでしょう。また子どもが18歳になるまでは、ママに万が一のことがあっても遺族年金がもらえることはあまり知られていません。(パパの年収850万円以下など条件あり)こうした、個別の事情を踏まえた上で足らない保障を補うことが、無駄なお金を使わない第一歩です。
【住宅ローン】
住宅ローンも、ずっと2%の高い金利で返済しているご家庭と、0.8%でサクサク返済しているご家庭では、仮に3000万円を35年返済にした場合、毎月の返済額がおよそ1万7000円も違うのです。毎月、何時間ただ働きになるのか考えてみると、「面倒だ……」と思っている気持ちが一気に「やらなきゃ!」に変わりますね。
サブスクなど毎月払っているアプリやサイト、定期的に届く化粧品やサプリ、食材など、年に1度払うクレジットカードの年会費も見落としがちです。預金口座やクレジットカードの明細をじっくり見て、必要ないものは解約しましょう。
◆最安値の落とし穴◆
なんでも大底の最安値で買わないと気が済まない人は要注意です。今は比較サイトが充実しているので、食料品や家電だけでなく保険や住宅ローンなど、なんでも比較できます。スマホもどんどん新しいプランが出てきますし、住宅ローンも毎月金利が変わります。保険商品も新商品が出たり、保障内容の改定があったりと、常に動いているのです。したがって「1円でも安く!」を追い求めていると底なし沼にはまってしまい、永遠に見直しができず、もったいない状態が続くことになるのです。「見直し」は、するぞ! と決めた時点での最善を選ぶのがベストです!

■ファイナンシャルプランナー・山口京子ってこんな人!
血の一滴まで赤みそでできている東京在住の名古屋人。金城学院大学卒業。証券外務員、生命保険・損害保険、宅地建物取引士資格取得。住宅ローン2年で完済費用を貯める!特技は、へそくりと名古屋弁。「ミヤネ屋」、東海ラジオ「抽斗」など、TV・ラジオでも活躍中。主な著書、『なまけものが得をするワンコインつみたて投資術』(ダイヤモンド社)、『「そろそろお金のこと真剣に考えなきゃ」と思ったら読む本』(すばる舎)ほか。
ホームページ:http://kyoko-yamaguchi.com/
※この記事は、2022年7月に発行されたエンプロの広報誌「MyShiftPress(マイシフトプレス)Vol.3」に掲載されたものです。保険や税金、ローンに関することなどは、関連機関のホームページ等で最新情報をご確認ください。
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